アサーティブに!(43)会社、親子のコミュニケーションのレベル

(昨日参加した、歌手木山裕策氏の講演にヒントをいただきながら)

会社に新人が入った時に、どうやって指導していくか?

まずは、知識、技術を教える。具体的には、やってみせて、説明を加えて、させてみて、ほめて、という感じになるでしょう。(検索:山本五十六の言葉)

その後、知識や技術レベルが上がってくれば、自分で考えさせる、自分で考えてやらせてみる、小さな失敗を許容しつつやらせてみる、見守りながら任せてみる、相談役に徹する、完全に渡す。そんな感じに進んでいきます。コミュニケーションのレベル(段階)が変化していきます。

コミュニケーションにおいては、聴き方のレベルというものがあります。が、今日は、これは、ちょっと置いておいて、子どもとの関係におけるコミュニケーションのレベルの話をします。

親は子どもに何を伝えていくのか?親として、子どもにどんな姿を見せたいのか?(自分の子どもだけでなく、次世代の子ども達にという意味もふくめていただきたいな、と思います。)

頑張っている姿。頑張って目的を達成する姿。夢を叶える姿。そんな姿を通して、夢に向かって努力することの大切さを子ども達に伝えてきたい。それはもちろんとても大切なことですよね。

ただ、残念ながら、夢は必ず叶うとは限りません。現実の世界には、色々な制約があります。時間切れ、経済力切れ、年齢制限、突然の病気、仲間の突然の離反などなど。諦めなければならない時も沢山あります。

夢は時には諦めなければならないものだ。夢なんてみると辛いだけだ。夢なんてもたないほうがいい。子ども達にそんなメッセージを残す大人もいるかもしれません。でも、そこで伝えられるメッセージはそれだけなのでしょうか?

伝えられることは別にあるかもしれません。

夢破れたその大人は、その現実をどう受けためたのか?そして、その後をどう生きようとしているのか?夢に向かって日々続けてきた努力の積み重ねから何を学び、その学びをどんな新しいことに活かしていこうとしているのか?

挫けた自分が立ち直って、歩き出していく姿。そんな生き様こそ、子ども達に伝えたいものなのではないでしょうか?

人と人とのコミュニケーションを円滑化するアサーションは、言葉で伝えながら、生きやすさを作り出していくものです。それはある意味では、表面の部分でのコミュニケーションです。この表面の部分のコミュニケーションを整えつつ、根本的なものとしての、『生き様』から『生き様』へ世代を超えて伝わっていくものが、力強く存在し続けてほしいなと願っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

NPO法人ぐんまアサーションラボ(ぐんまあさらぼ)

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