アサーティブに!(37)くじけない気持ち

 アサーションは、自分も相手も尊重して自分の思いを伝える適切な言い方。

 当然、「それは違うと思う」「僕はそうは思わない」という言葉も交わされることになるでしょう。相手の人格を尊重したとしても、意見が相違することはいくらでもあるわけです。

 そんなふうに考えた時、否定的な言葉や批判的な言葉に、瞬間的に反応して気分が悪くなったり、意見を言い合っただけなのに、いつまでも自分を正当化したり、相手だって悪い、みたいな気持ちを引きずらないようにすることも大切になります。素直な気持ちもとても重要になります。

 アサーティブに話し合いが行われたのであれば、「意見が異なるのであって、自分の存在をおとしめられたのではないこと」を素直に受け取れることが必要になります。たとえ、誰かを傷つけようとしているのではなくて、言葉も態度も丁寧に選んだとしても、それでも誰かが傷ついていく。避けられないことかもしれませんが、お互いがいつもアサーティブなコミュニケーションを心がけていることを理解していれば、徐々に傷つくことを減らせるのではないかと思うのです。

 ブラック企業とは逆に、ホワイト過ぎる、という言葉も見かけるようになりました。上司が間違いの指摘や注意することを避けようとするあまり、難しい仕事を教えたり、任せたりすることができず、新人の人たちがやりがいを見つけられなくなってしまうような、そんなことも起きているようです。

 アサーティブな社会。一朝一夕にできるものではないかもしれません。多くの人がアサーションを意識しつつ、時間をかけて醸成する必要がありそうです。

 言葉遣いがもともと荒い人もいます。言葉の荒さの前にすぐにくじけてしまうことなく、その人の思いやりに触れながらしっかりと言葉の伝え受け取る社会が実現していってほしいと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

NPO法人ぐんまアサーションラボ(ぐんまあさらぼ)

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