アサーティブに!(29)聴く、寄り添う
コーチングなどで「寄り添う」という言葉を使います。これは、相手の気持ちに寄り添って話を聴き、一緒に進んでいくということですが、イメージとしては・・・。
相手と並んで歩いています。相手が止まると一緒に止まります。「見て!きれいな花」と相手が花を見ると、一緒に花を見ます。もし、自分がその花を特にきれいだと思わなくても、相手がきれいだと感じていることや嬉しそうにしていることをそのまま受けとめます。
相手と同じ速さで歩いて、相手と同じ速さで走って、相手が落ち込んでいる時は、一緒に落ち込むのではなく、「ここにちゃんと居るからね」ということを相手がきちんとわかるようにします。相手が喜んでいる時は、相手と一緒に喜ぶことも大事だとは思いますが、それよりも、喜んでいる相手のすぐ隣にいて、相手が喜んでいることを心から嬉しく思う・・・
「寄り添う」というのは、そんな感じかなと考えています。
「同感」と「共感」なんて使い分けをするのですが(検索してみてください)、相手とは好みや感動のポイントは違うので、相手と同じ気持ちになる必要はなくて、相手がどんな気持ちになったかを分かって受けとめることが大切です。
コミュニケーションをとっていく上での基本として覚えておきたいこと。
・十人十色=ひとはそれぞれの特徴を持っているということ。
・十人十捉(造語です。いまいち・・・)=同じ出来事でも、ひとはそれぞれ異なった捉え方をするということ。
・十人十望(造語です。センスないかも・・・)=同じ状況の中でもひとはそれぞれ異なった願望をもつということ。
そんな基本を持って、自分とは異なった人達の異なったものの見方や希望を受けとめる心構えをしながら、言葉にして伝えていくことが重要かなと思っています(=アサーティブ)。
「寄り添う」とはどんな感じのことかと、「聴く」(傾聴)こととの関係など書いてみました。
「生きづらさ」を減らしていく方法の一つとしてのアサーティブな社会づくり。その底辺になんか「愛」みたいなものがしっかり横たわっているような気がしませんか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。
NPO法人ぐんまアサーションラボ(ぐんまあさらぼ)
(群馬県を拠点に活動展開中)